県と政令市の理想的関係を構築し、千葉県の総力を高める

ビジョン11

県と政令市の理想的関係を構築し、千葉県の総力を高める

県・政令市の二重行政解消や連携強化


千葉県・千葉市の間には大阪のような分かりやすい二重行政は存在しませんが、しかし、県と同等の権限を持つ政令市といかに連携するかは千葉県全体の発展にとって極めて重要です。千葉市はこれまでも千葉県との間で解決するべき課題について、解決の方向性を提案してきましたが、県にリーダーシップが無く、議論が進みませんでした。
大阪以外で初の政令市出身の知事として、県と政令市の理想的関係を実現し、千葉市民はもとより県民にその恩恵を還元します。

ビジョンと就任後の取組

  • 千葉県と千葉市合同の戦略本部を設置し、県と政令市が強力なタッグを組み、二重行政の解消や課題解決に取り組む。まずは新型コロナウイルス対応について、県と千葉市の合同対策本部を設置し、千葉の総力を挙げての対策を実施する
  • 千葉県水道と千葉市水道の統合を図り、行政コストの縮減を実現する。若葉区・緑区の人口密度の低い地域は市が独自に水道事業体を作って給水している状況で、経営効率が悪い状況となっている。市水道と県水道を統合することで全体の経営効率を向上させ、年間2億円以上のコスト削減につながると試算されている
  • 千葉市消防ヘリコプターを県全体で運用し、県全体の防災力向上と千葉市の負担軽減を図る。千葉県は防災ヘリコプターを一機も所有しておらず、2019年の災害では千葉市消防ヘリコプター2機が千葉市内はもとより県内各地を飛行し、被災状況の収集などに貢献した。千葉県は消防ヘリコプターの運用経費分を国から交付税で受け取っており、私が千葉市長に就任以来、度々、県に対して「千葉市のみが所有し、年間数億円のランニングコストを負担しているのはおかしい」と訴えてきたが、未だに改善されていない。県全体での共同運用とすることで、貴重な消防ヘリコプターを県内全域の防災に活用できるほか、千葉市の負担軽減を図る

    ・県と千葉市の間で特に調整が必要な事項について協議するため、知事と千葉市長をトップとする連携推進会議を設置し、消防防災ヘリコプターや水道事業について議題とすることを決定

    ・令和5年度より、県から千葉市への補助事業を創設し、千葉市の消防ヘリコプターをより全県的に活用する体制を構築

    ・水道事業については県全体の水道広域化の進捗状況も踏まえながら、千葉市と協議中

  • 千葉市が他市と比べて不公平な扱いを受けている県補助金等を改善する。子ども医療費助成や心身障害者など、県から県内市町村に1/2助成されているものが、千葉市のみ「政令市だから」という理由で半分以下に削減されている。私が市長に就任後、子ども医療費助成は1/4まで改善し、年間1億4700万円、県からの助成額を増やすことができたが、未だに他市と比べて低い状況である
  • 老朽化したマリンスタジアムの将来の建替え用地として幕張メッセ駐車場用地を候補とし、千葉県・千葉市一体となって費用対効果について検討を進める。2023年度中に開業する新駅至近の距離であり、スタジアムへのアクセスを大幅に向上させ、幕張新都心全体の活性化に大きな効果が見込まれる。

    現在、千葉市において千葉マリンスタジアムのあり方検討基礎調査を実施中
  • 県立美術館と千葉市美術館の共通券県営住宅と市営住宅の連携など、県市連携によって市民・県民の利便性向上を実現する

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