豊かな海づくり、里づくり、ヤード対策
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豊かな海づくり、里づくり、ヤード対策
section1 「稼げる農業」の確立と担い手確保
飼料・資材価格高騰に対して緊急支援事業を実施するなど農家への支援を行うとともに、規模拡大等を目指す農業者をソフト・ハードの両面から集中的に支援する制度拡充を行いました。
また、さつまいも生産拡大緊急プロジェクト事業を創設、健全苗の生産・供給施設整備への補助や高単価な夏季の出荷量を増加させるため、貯蔵庫整備への補助などを創設したほか、次世代につなぐ梨産地育成事業の創設やプロモーションを強化するなど、戦略的なマーケティングを進めています。
さらに、「千葉県農林水産物輸出活性化取組方針」を策定し、台湾での千葉県フェアの開催、輸出に取り組む生産者への支援を強化するなど、「稼げる農林水産業」の実現につなげて海外への販路開拓を進めています。
pan_tool_alt課題と次の4年で行う政策
また、昨今の地球温暖化の影響を踏まえ、高温対策等の実施に必要な経費の助成、高温でも栽培可能な品種等の開発や栽培方法の普及などを進め、千葉県農業の持続可能性を高めていきます。
section2 酪農発祥の地として畜産の強化
飼料価格高騰に対して緊急支援事業を実施するなど畜産農家の支援を行うとともに、スマート畜産の技術導入の支援、畜産クラスター協議会が行う経営規模拡大等のための施設整備への助成、県南地域でゲノム解析を活用した高能力牛の受精卵供給・利用のモデル事業の実施、肉用牛のブランド力の向上を図るなど、千葉県の畜産業の振興に取り組みました。
pan_tool_alt課題と次の4年で行う政策
また、耕種農家と畜産農家の連携を促し、家畜のたい肥の活用や自給飼料の増産を進めることで、環境にやさしい農業への転換や農家経営の安定化を図ります。
section3 漁業の振興と漁業文化の確立
各漁港の整備、市場機能の強化などへの支援に加えて、精度の高い水温・潮流予測情報を提供するシステムの整備など、地域の実態に合ったスマート水産業を推進したほか、サーモンの陸上養殖などへの支援を実施し、富津市に年間3,500トン規模のプラント整備が進んでいます。
また、千葉県の捕鯨の歴史や、大漁祝の引出物として綱元から網子に配られた『万祝染』などの伝統工芸に着目し、中央博物館にて特別展「鯨」、「万祝展」を開催するなど、古来から漁業が盛んな千葉県に宿る文化・芸術の魅力を引き出してきました。
pan_tool_alt課題と次の4年で行う政策
また、水産総合研究センター施設の再編整備を進め、先端技術に対応できる研究環境を整えることで、海洋環境の変化に対応しながら水産業の振興を図ります。
section4 有害鳥獣対策の強化と房総ジビエの普及拡大
狩猟免許試験の回数・人数を増やすとともに、より被害が深刻な南房総地域の在住者優先枠も設置したほか、有害鳥獣捕獲協力隊事業を創設するなど、担い手確保に繋げています。生息数が増加するキョンについても台湾の原住民族から狩猟方法を直接聞き取り、応用するなど捕獲対策を強化。さらに「房総ジビエ」普及に取り組み、活用にも力を入れています。
令和5年の捕獲頭数はイノシシは34,964頭、キョンは10,154頭など着実に増加するなど、市町村や関係者とともに農作物の被害軽減に取り組んでいます。
section5 全国に先駆けたヤード・処理場対策
都道府県で初めて金属スクラップヤード等を許可制で規制する条例を制定し、ヤード・残土対策課を新設。周辺環境に配慮した適正なヤードの増加と、基準を満たせないヤードの廃業に繋がっています。なお、金属スクラップヤード等を規制する条例は茨城県や他県・他市に広がっています。
また、有機フッ素化合物「PFAS」による地下水汚染から県民を守るため、市町村が行う地下水汚染拡大を防止するための取組に対する補助制度を創設し、国による法整備を強く求める等、対策を強化。
pan_tool_alt課題と次の4年で行う政策
GPSによる全庁横断的な監視体制の確立、不適正なヤードに対する規制の検討など、引き続き全国に先駆けたヤード・処理場対策に取り組んでいきます。
section6 里山・里海・里沼を守る取り組みを強化
森林が少なく森林環境譲与税が多く配分される都市部と、森林が多く財源に乏しい地域を県がマッチングして森林地域の整備を進め、該当森林のCO2吸収量が都市部に還元される森林整備広域連携モデル事業を創設。浦安市-山武市、習志野市-南房総市、市川市-一宮町が協定を締結しています。
また、里山・谷津田の保全に取り組んだほか、ナガエツルノゲイトウなど特定外来生物への対策を強化し、千葉県の環境保全に取り組んでいます。