[2020年5月10日] 5月9日の感染者発表はゼロ。補正予算の概要

5月9日の感染者発表はゼロ。

5月9日、新たに新型コロナウイルスの感染が確認された患者はいませんでした。
ここ1週間の感染者は2,0,0,0,1,0,0という状況。千葉県全体では3人で13日連続で一桁です。

GW明け2日間の状況が注目されましたが、上記のとおりで、緊急事態宣言を受けての低減傾向が確かなものであることが分かります。
5月9日(土)15時台の千葉駅周辺の人流データは感染拡大以前との比較で63.4%の減、宣言前(4月7日)との比較でも52.4%の減。多くの方々が週末の外出を自粛して頂いていることが分かります。

新たに2名の方が退院され、累計患者数95名(入院中27名、退院62名、死亡4名、療養終了2名)。
千葉医療圏に関しては病床に余裕が出てきていますが、今後も緊張感を緩めず、感染者の低減傾向の維持に努めていく必要があります。

韓国ではソウル市繁華街のクラブを中心に感染が再度拡大するおそれが出てきています。韓国ではクラブなどの運営を1カ月間自粛するよう勧告したほか、ソウル市長もクラブなど市内すべての遊興施設を対象に集合禁止命令を出しました。
以前から私が申し上げているように、キャバクラ等の接伴飲食業、クラブハウスなどは宣言解除後も一定期間は営業を自粛することが重要です。

業界関係者には大変申し訳なく思いますが、これら業種は他の業界と比べて感染リスクが極めて高く、いつも注目されるパチンコの比ではありません。
ここを抑えなければ、子どもたちを含めて本来その世界と無縁な人たちまで行動制約を余儀なくされ、社会的ダメージが大きくなります。この業界の方々に何らかの補償や支援をしたとしても、最終的に社会が払うコストに比べれば十分に費用対効果があります。政府には強く対策を求めるとともに、県にも特措法の範囲内で何ができるか、しっかり検討して欲しいと考えています。

特別定額給付金、心のケア、困窮者支援を含む補正予算を専決処分

5月8日(金)に総額1,005億円の補正予算を専決処分しました。
金額の大部分は特別定額給付金(10万円)と児童手当を受給する世帯への臨時特別給付金(1万円)ですが、心のケア、生活困窮者支援が含まれていますので紹介します。

〇特別定額給付金(989億円)
4月27日時点で千葉市に住民登録している974,000人、466,000世帯に対して10万円を給付するものです。

〇子育て世帯への臨時特別給付金(12億円)
児童手当を受給する世帯に対し、臨時特別給付金を支給します。対象児童数は113,190人、1人1万円です。支給時期は8月以降の予定です。

〇保育料等の減免に係る財政支援(5,310万円)
民間保育施設等に対し、利用自粛により減免した保育料等相当分を助成します。対象施設は認可保育施設106か所、保育ルーム8か所、民設子どもルーム9か所。

〇小学校の臨時休校に伴う民設子どもルームの対応に係る財政支援(456万円)
小学校の臨時休校に伴い、午前中から子どもルームを開所した場合に追加で生じる経費を民設子どもルームに対し助成します。

〇社会福祉施設等の感染拡大防止対策(2億6,742万円)
民間社会福祉施設等(保育施設388か所、子どもルーム175か所、小・中・高・特別支援学校170校、保護施設・無料低額宿泊所 44か所、障害者施設346か所)に対し、消毒等に要する経費を助成するほか、マスク等の物資の一部を市が一括で購入し、施設に配布する経費です。

〇救急活動時の感染拡大防止対策(8,300万円)
感染症患者等の移送・搬送時における感染拡大防止のため、消防局の資器材等を整備する経費です。

〇心のケア支援(5,000万円)
新型コロナウイルス感染症の影響による心のケアに関する相談に対応するため、電話相談の時間を拡充するほか、新たにSNSを活用した相談を実施します。

 電話相談 現行:平日9~17時
      拡充:平日17~21時、土日祝日13~17時
 SNS相談 平日17~21時、土日祝日13~17時
 実施期間 令和2年5月~令和3年3月

〇生活困窮者自立相談支援機能の強化(2,000万円)
相談支援へのアクセスを向上し、生活困窮者の支援を強化するため、新たに生活自立・仕事相談センターにアウトリーチ支援員を配置します。

補正予算の専決処分に先立ち、7日に正副議長・代表者会議を開催し、正副議長・各会派の代表に対して補正予算の説明を行い、ご意見を頂きました。
本来であれば臨時議会を開催するべきところですが、市民のために1日も早く特別定額給付金を支給する必要があること、この局面で最も多忙な各部署が議会対応に時間を割くことを回避する等の理由から専決処分にご理解を頂きました。執行部を信頼頂き、市民・職員のためのご理解に心より感謝申し上げます。

各会派・議員からは様々な要望・提言などを頂いており、随時対策に反映していきます。
また、6月の第2回定例会では市のこれまでの対策に関する質疑、今後の対策に向けた提言などを頂くことになるかと思います。