[2020年3月20日] 萩生田文科大臣が千葉市の学校を視察
3月19日、千葉市の小学校に萩生田文科大臣が視察に来られ、学校での見守りの状況を確認されました。萩生田大臣は記者会見や様々な場面で千葉市の例を紹介され、千葉市が現場の実態に合わせて臨機応変に対応していることを評価頂いています。
大臣は各教室を見て回られ、子どもたちに優しく声をかけて頂きました。
校長から子どもたちの様子、保護者からの感謝の手紙などを紹介し、教育長からは市全体の取り組み状況について、私からは子どもルーム・幼稚園も含めた子ども全体への対策について説明しました。
また、4月以降の学校の再開に向けての検討状況、修学旅行など学校行事への対策や懸念点などについても説明したところです。
4月以降、学校再開に向けて千葉市では学校生活における留意点などを公衆衛生部門も入って検討を進めています。運動会も同様に代表的なプログラム一つひとつ毎にリスクを精査し、ガイドラインを策定する方針です。
修学旅行については同部屋で宿泊するリスクなどを踏まえて判断する必要があり、5月に予定している学校も少なくないことから早急に方針を固めるよう市教委に要請しています。仮に延期する場合、秋のハイシーズンに重なって費用が増大するケースが考えられ、その場合でも保護者負担に繋がることがないよう、市が支援することも考えています。大事なことは先々を見据え、早めに判断し、対処していくことです。
大臣からも「再開に向けての考え方を文科省としても出していきたい。また、修学旅行は児童生徒にとって極めて重要。仮に来年の3月末ギリギリになったとしても実施して欲しいということを文科省としても伝えていきたい。また延期等によって保護者負担が増大することはあってはならないこと」というご発言がありました。
「今回、千葉市を始め全国の若手首長が主体的に行動して頂き、モデルとなって頂いていると認識している。今後も自治体ごとに状況が異なる中で、想定される状況に対して事前に対応を検討している千葉市のような好事例を横展開していければ」とのことでした。
また、千葉市は子どもたちのICT環境を大幅に強化する投資をちょうど行っていたところで、今回の休校に合わせて4月から開始だったドリルパークを前倒し運用し、学校での見守り・自宅学習に活用している例も高く評価頂き、今後のGIGAスクール構想をさらに加速させたいとの発言も。
GIGAスクールに関しては市の投資額を抑えるための工夫を進めており、いずれ皆さまにも明らかにできると思います。また、インフラを整備して終わりではなく、それを使いこなせる教員・環境も必要で、引き続き教育委員会と具体化を急いでいきます。
学校長は教育委員会で私と何度も打ち合わせ等をした校長だったので、「千葉市は市長からツイッターで方針と考え方を示してもらえるので、市教委から具体的な指示が来る前にある程度の準備ができるところが大きい」との発言も。
千葉市は教育長・教育次長と私で緊密に連絡を取り合っており、完全に一体となってこの間、対策に取り組んできました。総合教育会議を含め、日頃、一緒に施策を考えてきているからこそ、非常時にも即応できています。
3月19日夜には国の専門家会議の見解が示されました。私たちの現状把握と同じで、より科学的に詳細に考え方が示されています。
千葉市は保健福祉局次長が公衆衛生の医師であり、医学的知見がダイレクトに反映された形で大方針を策定し、全体調整グループによって本部長である私の指示が全庁に共有され、一体となった対策立案・展開を行っています。政令市・千葉市の組織力を最大限に発揮させて、この難局を今後も組織一丸で乗り切っていきます。