[2020年7月30日]感染状況の週報、繁華街の周知活動
感染状況の週報、繁華街の周知活動
7/22(水)~7/28(火)までの新型コロナウイルスの市内感染状況に関する週報です。
陽性:37名(うち市外居住7名)
入院:30名
退院:21名(ホテルへの転院含まず)
ホテル療養移行:13名
ホテル療養終了:6名
新規入院患者から退院者とホテル療養移行を差し引くと、△4名。病床はこの週だけで4床追加で空いた形となります。千葉市の重要指標である「病床数から見た新型コロナ対応における市内の医療の状況」はステージ2(注意が必要)を維持しています。
現在のところ、大部分の方は軽症・無症状であり、退院や軽症者用ホテルの活用によって病床の状況は安定しています。
ただし、重症・中等症の増加や高齢者を中心とするクラスターが発生すると徐々に医療現場は厳しくなっていきますので、今後も緊張感をもって対応していきます。
接待を伴う飲食店への対応状況
クラスターが発生した接待を伴う飲食店における検査結果は従業員24人を検査して陽性9人、利用者25人を検査して陽性2人でした。従業員の家族も検査し、全て陰性。陽性となった利用者の濃厚接触者で1人陽性が確認されています。
店舗側の協力により、効果的に疫学調査・検査を行うことができています。
千葉市はホストクラブやキャバクラ等の接待を伴う飲食店にこれまでも感染予防対策の徹底や積極的にPCR検査を受けることを呼びかけています。
協力に応じた店舗にはPCR検体容器を必要数渡して順次PCR検査を実施しており、現時点で100検体以上の検査となると見込んでいます。今後も各店舗に連絡し、検査を進めていきます。
以前より申し上げてきたように、接待を伴う飲食店や、居酒屋等での飲み会における感染リスクは他の空間・行動と比べると高く、利用する場合はそのリスクを十分に認識の上、感染対策をしっかり取っている店舗を利用することが必要です。
新型コロナウイルスへの対応は長期化することが予想されるため、一律に利用を自粛することを求めるのではなく、リスクを理解して行動することで社会経済活動をできる限り維持していく必要があります。
千葉市では対策を取っている店舗を「新型コロナ感染症対策取組宣言の店」という形でステッカーを交付し、各店舗での対策を促しています(https://www.city.chiba.jp/…/seisaku/corona_sengennomise.html)。
昨夜(7/29)は夜間の繁華街での周知活動を実施
接待を伴う飲食店における感染対策を確認するとともに、繁華街を往来する方々に上記注意喚起を行うため、市内繁華街を職員とともに回りました。
ガイドラインの順守、QRコードを利用したコロナ追跡サービスの導入、国のcocoaアプリのインストールなど、感染を予防するだけでなく、感染者が出た場合に速やかに対処が可能なツール導入が必要です。皆さまの中に、まだ国の新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)を導入していない方は是非インストール下さい。
昨日(7/28)、船橋市で発表された陽性者で当該アプリで接触通知が来て、PCR検査したところ陽性となった事例がありました。
都内の飲食店で友人と飲み、一緒にいた他の客と交流して盛り上がったとのこと。行動自体は適切ではなかったわけですが、接触確認アプリの導入により早期発見・隔離が可能となった事例です。
繁華街の人通りは非常に減少しており、飲食店を含めて事業者は疲弊しています。
感染防止に理解頂ける業界の方々と意見交換を密にし、効果的かつ現実的な対策を積み重ねていきたいと考えています。
県の積極的な対策を期待
とはいえ、食品衛生法に基づく保健所の調査や協力の呼びかけだけでは限界があります。
東京都、大阪府、岡山県、福岡県などは都府県の警察と都府県が連携して接待を伴う飲食店に立ち入り、感染防止の呼びかけを行っています。千葉市も以前より千葉県に対して、これら業種に対する積極的な対策を要望しており、千葉県が他都県の追随ではなく、主体的に行動することを強く願っています。
ホストクラブやキャバクラの中には無許可の店舗や定められた営業時間を超えて営業している店舗も少なくなく、こうした法令を軽視する店舗は感染予防対策が不十分であることが多いと予測され、風営法に基づく通常業務としても対応が求められます。