[2020年7月4日]県内感染者の増加と特別定額給付金の詳細について
県内感染者の増加
東京都の陽性患者数が連日100人を超えている状況です。千葉県においても一昨日(7/2)は11人、昨日(7/3)は9人と増加傾向にあります。
3月4月と比べると、東京都のホストクラブなど接伴飲食業の従業員を対象に、無症状も含めて積極的にPCR検査をしていることから、数字に一喜一憂せず、冷静にリスク分析が必要です。
ここ数日の県内感染者においては、都内飲食店でのスポーツ観戦イベントへの参加でクラスターが発生しているほか、都内のカラオケ利用、都内飲食店での勤務・利用、都内勤務の方などが少なくない割合を占めています。
飲食店での勤務や利用がそのまま感染につながるものではありませんが、中には3密を避ける工夫や行動が不十分なケースがあると思われます。
経済活動や市民生活を取り戻していくためにも、自分だけは大丈夫、今回くらい大丈夫と考えず、3密が重なる状況を避け、検温など体調管理を各自留意していきましょう。
市としては既に実施してきた感染者の増加に備えた医療提供体制の再確認も含めて、今後も対策を強化していきます。
特別定額給付金について
特別定額給付金についてお待たせをしており、大変申し訳なく思います。
現在、約27万件(申請に対し62%)の審査を終えており、会計処理・金融機関での審査・処理を経て、以下の日程で振り込まれます。
~7月3日(金曜日)約92,000件(振込済)
7月6日(月曜日) 約20,000件
7月7日(火曜日) 約18,000件
7月9日(木曜日) 約30,000件
7月13日(月曜日) 約35,000件
7月14日(火曜日)約37,000件
7月15日(水曜日)約37,000件
特別定額給付金について、閣議決定前、政府で議論が始まった4月中旬から準備を始め、1日も早い給付を実現するため他自治体と同様に、以前に本市の給付金事業を委託した実績のある民間事業者に随意契約で委託し、40万世帯以上の郵送物の印刷・封入・郵送、返送された申請書の処理などを行うセンターの立ち上げ、専用システムの整備などを行ってきました。
事業者の当初の計画では、立ち上げて最初の1週間(振込日としては6/19と6/23あたりまで)は開封作業やスタッフの習熟度の向上のため作業効率が上がらないものの、その後は処理スピードが上がり、週8万件の処理が可能というものでした。
ところが1週間が経過した6月中旬頃、処理スピードが当初予定していたレベルに到底及んでいないことが分かってきました。
さらに、市職員による処理から事業者の処理に移行したオンライン申請分は殆ど手が付けられていない状況でした。
そこで、人員を大幅に増員し、夜間も含めて交代制で処理すること、コールセンターにも処理端末を増台してキャパシティを増やすことを事業者に指示したほか、私からは開封作業に市職員を大量に投入して作業スピードを向上させること、オンライン申請分の処理は事業者から市側に戻し、市職員による人海戦術で残る申請分を早急に処理することを指示しました。
事業者側もすぐに対応頂き、処理体制の大幅増強によって6月下旬頃から処理スピードは大幅に向上しており、当初は1日あたり1万~1.2万件を処理して週8万件を振り込む予定でしたが、現在は1日あたり1.5万件以上の処理を実現しており、週10万件以上の振り込みが可能な状況です。
また、オンライン申請は不備がないものは全て処理・振り込みが完了しています。
しかしながら、その処理が振り込みに反映されるまでには8営業日ほどを要するため、6月は他市に比べ遅い振込状況となっており、7月にその遅れを取り戻していく形となっています。金融機関に処理を依頼できる日・上限などにも考慮しながら、できる限りの振り込みを今後も行っていきます。
事業者の見通しの甘さは、即ち私たち市側の見通しの甘さでもあり、市を代表して心からお詫び申し上げます。
また、当初に立ち返って、増員以外にも工夫の余地は無かったのか等も検証していきます。今は1日も早い処理が至上命題のため、ある程度落ち着いてからとなることをご了承下さい。
いずれにせよ、事業者はもとより、市の担当部署も膨大な苦情を受け止め、かなり疲弊している状況です。
全国の自治体でも特別定額給付金の担当部署の残業時間は相当なレベルとなっており、以前より提言しているとおり、同じ事務を全ての自治体が背負い、疲弊する現在のやり方は今回限りとし、平時より効率的・一元的に給付する仕組みの構築を政府には切に求めます。