[2020年6月13日] 6月12日は2名の感染者を発表。冬に向けた対策
6月12日は2名の感染者を発表
6月12日は2名の感染者の発表をしました。逐一の感染者発表はしない予定ですが、皆様への注意喚起の観点から紹介します。
107例目は10代女性で学生の方です。オンライン授業を受けており通学はしていないとのこと。感染経路は現時点で不明です。当時発熱がありましたが、現在は症状なし。
市外でアルバイトをされており、こちらは当該保健所に引き継ぎ、疫学的調査を進めることになります。また、同居家族に症状はありませんが、濃厚接触者として積極的疫学調査を行います。
108例目は20代女性で都内勤務の方ですが、在宅勤務中とのこと。軽症。
都内飲食店で陽性患者と接触しており、濃厚接触者として調査した結果、陽性が判明しました。同居家族の調査などを今後進めていきます。
これまでの感染状況によってリスクがどこにあるかはある程度見えてきているかと思います。
少なくとも東京の感染リスクは依然として高い状況です。自身はもとより家族や周りに感染を広げないためにも、東京はもとより千葉市内においてもクラスター発生の可能性が高い空間に出入りすることは避けるなど、基本的な感染予防行動を取って頂くことが重要です。
そして、これも以前から申し上げているように「感染した際に公表できないような行動は絶対に取らない」、これに尽きるかと思います。
これは私たちが感染者の行動を公表したい、ということではありません。プライバシーや人権への配慮は重要ですし、感染者を責めるような風潮は避けるべきです。
今後も新型コロナウイルス下で社会経済活動を行う以上、感染者が散発的に出ることは避けられず、誰にも感染リスクは存在します。個々の事情によって3密空間に(できる限りの対策を取った上で)出入りせざるを得ない状況もあるでしょう。
「感染した時に『公表したくない』と思うような、基本的な感染予防行動を無視した行動はしないで欲しい」、ということです。
なお、東京都は昨日(6月12日)、飲食店の酒類提供の自粛要請を22時から0時まで緩和し、千葉県も昨日(6月12日)、飲食店に対する22時以降の酒類の提供自粛を解除しています。
今から冬の対策を計画的に
私たちは当面の第2波を防ぐことはもとより、冬に備えた対策について検討しています。
インフルエンザ等の感染と重なることで医療現場に負担がかかる可能性もあり、今からインフルエンザワクチン接種の拡大に向けて協議していますし、国にも要望していく予定です。
場合によっては市単独でも全市民を対象にワクチン接種の助成制度を時限的に創設することを研究・検討するよう指示しています。同様に肺炎球菌ワクチン接種も重要になってくるでしょう。
ワクチン確保は今から動き出さなければ間に合いません。南半球はこれから冬を迎えることとなり、オーストラリアやニュージーランドの施策などを注視し、適切な対策を取っていく必要があります。
また、新型コロナウイルスも基本的なウイルスの特性を持っていることから、冬場の乾燥を防ぐことも重要です。
公共施設、学校も含めて適度な湿度を保つために今から先手を打って準備・発注しておくよう指示しています。