[2020年4月24日] 4月23日の感染情報、海を越えての支援、出前支援施策の開始

4月23日の感染情報

4月23日は新たに7名の感染が確認されました。

72例目は20代女性です。中等症で入院先で酸素吸入中のため、詳細な聞き取りができていません。今後回復を待って聞き取り、積極的疫学調査を進めていきます。

73例目は40代男性で自営業の方です。感染可能期間は1日だけ仕事をしていますが、人との接触はないとのこと。症状は軽症です。同居家族に症状はありません。今後も積極的疫学調査を進めていきます。

74、75例目はご夫婦で、80代男性と女性です。どちらも無職で感染可能期間前も後も通院以外は自宅で過ごされていたとのこと。同居家族に症状があり、今後こちらの検査を進めていく中で、同居家族から感染したのかも含めて疫学調査をしていくこととなります。症状は軽症です。

76例目は30代女性で接客業の方です。感染可能期間で1日仕事をしているとのこと。症状は軽症です。
業種・勤務先の非公表を希望しているため公表できませんが、私達にはお伝え頂いています。接客した人が特定できる仕事のため、濃厚接触者の調査を進め、適切に対処していきます。

77、78例目は65例目(介護従事者)の濃厚接触者です。
77例目は40代女性で職場の同僚、78例目は90代女性で入所者になります。同僚の方は軽症ですが、入所者の方は高齢ということもあり、中等症となっています。

当該施設名はコスタリゾン千壽苑。ショートステイやデイサービスと異なり、ユニットで区切られた特養施設のため、入所者や職員との接触もある程度特定できる状況です。
2件の感染は65例目の濃厚接触者23人を調査していく中で判明したものであり、今回の感染者の濃厚接触者をさらに追っていくことで、感染の状況把握と早期対処が可能と考えています。

当該施設は1日2回以上の検温をこまめに実施しており、65例目の介護従事者の発症もその日の検温で確認され、早退となっています。また、2月中旬より面会中止としているほか、換気や施設内消毒にも努めているとのこと。
施設名の公表にご同意頂いたことに感謝申し上げます。

千葉市の累計感染者数は78名、退院された方が22名です。

軽症者用のホテル確保、県の幕張メッセ病院化構想

千葉市は軽症患者をホテルで医療スタッフの見守りの中で受け入れていくためにこの間ホテル・人的確保などに努めてきました。
既にホテル・医療従事者等のスタッフ確保の算段はつき、ゾーニングなどの具体的検討に入っており、関係者の理解を得て今月中には発表できる見込みです。
既に県が成田で稼働、柏市が先日稼働、千葉市のほかに船橋市も調整段階と聞いていますので、今後4つ、こうしたホテルが活用できることになります。

県は中等症の患者を幕張メッセで集中的に受け入れる仮設病院構想を出し、酸素吸入器購入費や設営費を含む30億円の必要経費を補正予算に計上しました。
今後の爆発的感染を見据えて、このような病院構想を研究・検討することには賛意を示すものですが、肝心な人の確保に現時点では目途が立っていないとのこと。

医療施策は施設よりも人の確保が課題であり重要です。私が聞く限り県医師会も協力は難しいとのこと。感染症指定病院の市立青葉病院も含めて、現在新型コロナウイルス患者を多数受け入れている病院と調整の上での施策ではありません。
私達千葉市に十分な説明もありません。私たちは幕張メッセが所在する市であり、かつ(株)幕張メッセは県と千葉市が出資しています。
今後、県がどのように人的リソースを確保するのか注視したいと思います。

そもそも、メッセに最大1000床、当座200床程度の中等症の仮設病院を作る構想は国策レベルの話です。
千葉県レベルで準備・稼働させるのは難しいでしょうし、仮に実現した場合は東京も含めて首都圏の中等症の患者を受け入れる施設でなければ、わざわざ巨額の経費をかけて整備する意味も出てきません。

私たちが県に聞く限り、国や東京都と調整した結果の構想でもないようで、このタイミングで県が30億円という経費を補正予算に計上すること、報道の一部に5月開設に向けて設営を行うというスケジュール感に戸惑いを感じています。しかも県は財政調整基金を使い尽くしているので、全て国費で見るとのこと(国とは調整なし)。

自民党県議団が以前より強く要望しており、政治的に予算計上せざるを得ない事情があるのか、その辺りは私にはうかがい知ることはできません。
繰り返しますが、最悪の事態を想定して先のことを検討・準備することは重要ですし、幕張メッセ病院化構想を頭から否定しているわけでもありません。まずは国や東京都、さらには感染症指定病院とともにこうした施設を整備するべきか、人的確保はどうするのか、しっかりと協議を進め、その上で特措法に基づき権限を持つ県が予算計上するべきものと認識しています。

海を越えての支援に感謝(天津市、台湾)

4月23日、千葉市の姉妹友好都市である天津市よりマスク2万枚、防護服2千枚の支援を頂きました。心より感謝します。
千葉市では既に医療機関を中心に60万枚以上マスクを供給しており、今後もあらゆるルートを通して医療資材を確保します。必要とする市民にマスクを支援する方策についても研究・検討中です。

なお、台湾政府もマスク200万枚を日本に寄贈頂いており、今後、日華議員懇談会を通じて指定都市にも配布頂けると聞いています。実際に届き次第、また皆さんにはご報告したいと思います。国際的な協力に心より感謝申し上げます。

今日から出前利用促進キャンペーン開始!

以前よりご案内していた出前利用促進キャンペーンが今日から開始されます。対象期間中、千葉市の対象店舗にご注文し、お届け先の住所が千葉市の方に500ポイント(またはクーポン)をプレゼントするもので、半額を千葉市が助成しています。

詳細は下記URLをご覧ください。https://www.city.chiba.jp/…/kei…/promotion/fooddelivery.html

休業要請に応じない店舗等へ特措法に基づく強い要請

都道府県の休業要請に応じていない店舗等に対して特措法に基づく強い要請を行うガイドラインを発表し、千葉県はそれに基づきパチンコ店等に対して休業しなければ、特措法に基づく「指示」を行い、段階的に施設名の公表も行う考えを示しました。

20日(月)に千葉市・市原市等が県に対して要望した内容であり、県の方針を歓迎したいと思います。
事業者にはそれぞれの事情があることと思いますが、今は感染拡大防止にご協力を頂きたいと思います。