[2020年4月10日] 4月9日の感染者は2名、人の流れは確実に低減傾向
4月9日の感染情報
4月9日は新型コロナウイルスの疑わしい例を45件検査し、陽性2人でした。
1名は市内7例目の方のご家族(濃厚接触者)、発症後は自宅待機とのこと。
1名は都内勤務の会社員で基本は自宅と職場の往復のみ、発症後は自宅待機で、濃厚接触者の調査中です。
いずれも症状は安定しています。
一方で退院される方も出てきています。感染者の数字に一喜一憂せず、その感染の中身を見極めていく必要があります。先週の金曜日の感染者を見て、私たちは市中感染が広がる兆候かもしれないと判断し、学校の休校などを判断しましたが、現時点では都内との関りが多い状況です。
ただし、いずれは市中感染が疑われる事例が増えてくる可能性は十分あると見ており、警戒を緩めず、市民の皆さまにもできる限りの外出自粛をお願いいたします。
不確かな、また聞きの感染者情報を流布することは止めて下さい
ツイッターなどで市内の間違った感染者情報が流布されている状況が見えます。こうした方々はツイッターだけでなくLINEや様々な形で人から聞いた噂レベルの話を広げているのだと思われます。
こうした状況下で不確かな、また聞きの感染者情報を他者に流すことは何の意味もないどころか、その地域・場所に関わる方々が不当な扱いを受けることにも繋がりかねません。
市民の皆さまが知るべき感染者情報はこれまでも保育士や中学校教員の感染を明らかにするなど、感染の内容によって市民に速やかに公表し、説明してきました。
不安な気持ちから、もしくは興味本位から、ついつい話をしてしまいたくなる気持ちも分かりますが、その向こうにある人々の顔を思い浮かべ、慎重な振る舞いを心がけて頂きたいと思います。
外の人の流れは着実に低減傾向
JR千葉駅を含む中心市街地の人の流れについては緊急事態宣言発出前(7日)と発出後(8日)を19時時点で比較すると33%減となっています。
発出前にも着実に減少していたことと合わせて考えると、多くの方々や企業などが社会的接触の低減に向けて取り組んで頂いていることが分かります。
保育所や子どもルームについても登園自粛を要請した結果、一部施設の聞き取りによる速報ではありますが、保育所の利用者は半分に減少、子どもルームの利用者も約3分の1減少しています。
改めてご協力頂いた皆さまに感謝申し上げます。仮に在宅勤務ができたとしても、子育てと仕事を自宅で両立させるのは簡単なことではなく、一人ひとりが無理をしながら感染拡大防止のために努力頂いています。
社会を維持するために働いている方々に感謝を
また、一方で社会を維持するために働かなければならない人たちもいます。医療や介護職だけではなく、インフラ関係、物流関係、小売り関係など、幅広い業種の方々、そして保育所や子どもルーム等でそうした方々のお子さんを見守る方々がこの間も働いて頂いているからこそ、私たちは社会的接触を低減させながら、生活維持ができています。
改めてそうした方々に感謝申し上げます。
区役所窓口のファストレーン開始
ちばしチェンジ宣言で明らかにしていた、住民異動届でインターネット事前申請を行った方の窓口手続きを優先するファストレーンが12日から開始できることとなりました。事前申請をした方は滞在時間を最小化できますし、窓口業務が効率化されることで事前申請しない方にとっても迅速化が期待できます。
千葉市内に転入、市内で転居、市外で転居される方が周りにいらっしゃれば是非活用を勧めて下さい。
九都県市首脳のテレビ会議
昨日(4月9日)は2回目の九都県市首脳によるテレビ会議がありました。
緊急事態宣言を受けての各都県市の対応状況や今後の課題について共有しました。
私からは千葉市の状況に加えて、5月6日にどのような感染低減を目指しているのか、その低減イメージを九都県市および住民と事前に共有しておくことの重要性を伝えました。
外出自粛を含め、締めることへの意思決定は比較的容易ですが、緩めることは責任が伴うため意思決定が簡単ではありません。事前に整理しておかなければずるずると行動制約を続け、社会的なダメージが深くなってしまいます。
医療の現場を成り立たせたることを大前提に、どのような感染状況でどのような行動制約を取るのか、ステージの整理をして、国民の現状と将来予測を共有していくことも考えながら、今は感染拡大防止に全力を挙げたいと思います。