[2020年3月29日] 市内の民間保育園勤務の保育士(市外在住)の感染が判明
千葉市内の保育園で勤務する保育士1名の新型コロナウイルス感染が確認されました。
市外居住、かつ検査も市外の保健所で実施した方ではありますが、市民に大きく関係する事例のため、県の発表後に市としても発表し、今後の対応も含めて私が記者会見しました。
当該保育士は3月初旬から咳が出ていましたが、発熱は無く、24日から徐々に声がれや鼻づまりの症状が出現したため、市外の病院を受診し、PCR検査したところ陽性が判明したものです。現在も発熱は無く、症状自体は安定しているとのこと。
3月は常時マスクを着用して勤務していたものの、27日まで勤務されていたことから、市として園内での感染拡大のリスクを重くみて、可及的速やかに調査を進めていきます。
当該保育園および系列園は休園し、消毒実施の上、4月10日まで休園とします。
当該園および系列園で勤務する全職員34人は本日全ての検体を採取でき、順次PCR検査を実施しています。現時点で熱や咳等の症状を訴えている方はいません。日曜にも関わらず対応頂いた職員の方、何より検体採取にご協力頂いた医療機関の方々に深く感謝します。
同じく濃厚接触者の子ども12人のうち、健康観察の結果、検査が必要と判断した子は明日から順次PCR検査を実施します。また、無症状等、健康観察の結果こちらが検査の必要がないと判断した場合でも保護者の希望に応じて検査をする予定です(濃厚接触者以外の子ども達も同様の方針)。
【3/30追記】
昨日(3月29日)、保育士の感染が判明した民間保育園の全職員34名は全て陰性。現在、児童の検査に進んでいます。今後も慎重に健康観察を行い、適切な対処、市民への情報発信を行います。
年度をまたぐ時期で、4月1日から入所する予定の子が21人いますが、入所する保育園及び保育士が不在の状況です。
そのため、当該保育園以外の場所で何らかの対応をしてあげられないか検討しているところです。
なお、千葉市では「保育所における感染症対策ガイドライン」に基づき、手洗い、咳エチケット、室内の換気等を実施しています。
当該保育士の勤務する幕張本郷の「ほのぼのたんぽぽほいくえん」ではマスク着用、こまめな手洗い、ドアノブ・おもちゃ等のこまめな消毒を実施して頂いていると把握しています。
公表に応じて頂いた園に感謝するとともに、皆さまにおかれましても風評被害等に十分配慮頂くことをお願いします。
こうした施設での感染は最初に判明した方が感染源のように捉えられがちですが、先の千葉県香取郡での障害者施設では最初に調理員の方の感染が発表されたものの、その後に職員・入所者57名の感染が判明し、調理員の方が感染源というわけではなく、お互いがお互いに移す状態であったことが分かりました。
感染者も誰かから感染した被害者でもあります。プライバシー及び人権への配慮をお願いします。
今後、当該保育園の感染拡大状況や当該保育士の行動履歴を迅速に、かつ慎重に見極め、必要な対策を実施するとともに、市民の皆さまに必要な情報を適宜公開していきます。
皆さま方には引き続き、3つの密を避ける、手洗い等の徹底など、感染予防行動に留意頂くようお願いいたします。
最後に、千葉市の週末の検査数は28日17件、29日13件(本案件除く)で、全て陰性でした。