3月27日、千葉市民の新型コロナウイルス感染者が確認されました（40代、男性）。市民・関係者の感染は2/21の教員（市川市在住、退院済み）以来です。症状は安定しています。

都内に通勤されている会社員の方で発症日である17日にちょうど勤務先でテレワークが開始され、発症後はテレワークをされていたため外出無しとのこと。
医療機関を受診する際も電話をしてから受診されているため、医療機関は感染に留意した上で対応できており、院内感染のリスクも低減されています。

ご家族がいらっしゃるので濃厚接触者としてPCR検査を実施したところ全て陰性です。今後も積極的疫学調査と健康観察を実施します。
発症後に外出されておらず、かつご家族が陰性ということで、市民の皆さまにはまずは落ち着いて頂ければ幸いです。

感染経路ですが、発症前2週間以内の海外渡航歴は無く、肺炎患者との明確な接触も現時点で確認されていません。
発症前の行動を伺うと、都内勤務先との往復のみとのことなので、千葉市内というよりは都内勤務の中で感染した可能性が高いと言えます。ただし、断定はできません。

98万人の都市ですから散発的に感染者が出ることは冷静に受け止めなければいけません。感染者の発生に一喜一憂せず、感染者の状況から市内リスクについて慎重に見極めていく必要があります。
東京都を中心に感染リスクが高いエリアでの行動を極力控えて頂くとともに、市内であっても３つの密を避ける、手洗い等の基本的な予防行動を徹底して頂くことが重要です。
皆さまの予防行動のおかげもあり、千葉市では感染が落ち着いた状況を維持できています。インフルエンザの患者発生も例年と比べ大幅に少ない状況です。

千葉県全体では3月27日、8人の感染が確認され、「今までで最多」という文字が報道等で出て、不安になりがちです。
8人の内訳を見ると、既にクラスター化が確認されている日本貨物航空で勤務する英国籍の方、滋賀県在住でスペイン旅行から帰国し成田市のホテルで待機していた親子、留学先の欧州から帰国した学生、インドネシア旅行から帰国した方などが含まれており、県内で感染が爆発的に拡大しつつあるとは言えない状況です。
県や報道機関には、こうした実態を丁寧に県民に説明し、過剰におそれず、しかし気を緩めず、県民が長く継続できる現実的な感染予防行動を取れることを促すよう求めます。

また、3月27日は新型コロナウイルス感染症の影響を受け、各種公共料金の支払い猶予・減免措置についてまとめたページを市ホームページにアップしました。
市税や公共料金、社会保険料などの納期限内の納付が困難な方は、支払いの猶予や減免の措置を受けられる場合があります。詳しくは各窓口へご相談ください。
https://www.city.chiba.jp/zaiseik…/zaisei/covid19-kokyo.html

なお、土曜日夜から日曜日朝にかけて千葉市を始め首都圏で雪が降る予報となっています。大雪警報が出る可能性もあり、土曜日夜から日曜日にかけては不要不急の外出は控えるよう注意喚起いたします。