[2020年3月18日] 休校中の学校現場、子どもルーム(学童保育)の現場を確認

16日で市議会が閉会し、ようやく時間が取れたので、昨日(3月17日)の朝、北貝塚小学校に立ち寄り、子ども達の様子を見てきました。

千葉市では総理の3月2日からの一斉休校要請+学童保育で受け止め方針に対し、学童保育の過密化により感染が拡大することを懸念し、当初より学校施設を活用しての低密度での預かりを実施しています。

学校現場に初めてのことをお願いするにあたり、優先順位の高い低学年から開始し、その後の状況を見て4年生までであれば低密度かつ現場が対応できると判断し、現在は4年生までを対象としています。
実際には1・2年生が2割強(登録自体は3割超)、3・4年生は5~10%という利用状況となっており、やはり低学年預かりが必要だったことが分かります。

こうした取組は現場の教員の皆さんの対応があって実現できたものです。低学年を中心に見守り頂いている教員の皆さんに感謝します。
子ども達は学校の時間割と同様にコマ割りの中で自習を基本に、コンピュータールームと校庭・体育館での運動を少し挟んで時間を過ごしていました。多くの子どもはご家庭で本やドリルを用意してうまく過ごせていましたが、期間が長くなっているので、中には自習に少し飽きが来ていると感じる子どもも出てきているように感じます。

この学校では図書室の使用を控えていました。学校によっては図書室を利用可能としている学校もあり、学校毎に対応がまちまちになっている現状を把握しました。
市長部局では17日から図書館を感染予防のため特別な対応をした上で開館しており、学校図書室についても保健福祉局が助言し、運用面で工夫した上で利用可能とするよう、市教委に依頼しました。
この期間に少しでも本に触れる機会にして貰えればと思います。

また、この日はジェフのコーチによる臨時サッカー教室も行われていました。ジェフからのお声がけがあり、市内24校で実施頂くことになっています。
長く続く自習の中で、貴重なリフレッシュの機会となっており、みんな楽しそうにプレーしていました。ジェフのご協力に心から感謝申し上げます。
こういう民間からの協力を一部学校で受けると「不公平」という声が出ることも懸念しましたが、せっかくの協力を無駄にしたくないと思い、お願いすることとしました。なお、ジェフは通常時もサッカーお届け隊として各学校を巡回して頂いています。

その後、校長・教頭・学年主任の方々と意見交換し、この間の対応状況や課題と感じていることを伺いました。

千葉市が3月2日から一斉休校ではなく、一日準備期間を空けて3日から休校とした判断が現場としてはとても助かったということを伺いました。子どもたちの心の準備、休校期間中の生活指導や学習指導をする準備期間を教員が取れたこと等々、わずか1日ですが非常に大きい1日だったと私たちも思います。

学校預かりだけでなく、新型コロナウイルスへの対応は教職員にとっても未知の領域や初めてのことが多く、戸惑いながら子どもたちのために向き合っているという状況です。
教員の皆さんが入学式についてどうなるのか心配していることがよく分かりました。方針は詳細に詰めて公表する予定ですが、基本は卒業式と同じ考え方となります。

千葉市では春休み明けの再開に向けて、感染予防と学校生活を両立させるため、具体的にどのような面で配慮するか、一部活動を制限するか、詳細を詰めています。
また、感染状況の拡大が懸念された場合、どのような疫学的な考え方で休校対象を決めるのかも以前定めた方針を基軸に整理しています。

学校は子どもたちの生活の基本であり、学習面・安全面・栄養面・体力面、あらゆる点で専門の教員の指導があります。かけがえのない子どもたちの今この瞬間のために、最も良い環境を大人が用意してあげなければいけません。

市役所に戻り、新型コロナウイルスへの対応も含めて各種政策協議を行った後、夕方に今度は新宿小学校に行き、子どもルームの状況を確認しました。

千葉市は14時半以降は子どもルームに移行して指導員が引き継いでいます。子どもルームの密度を低減させるため、学校施設も活用する方針としており、指導員の皆さんがうまく対応頂いています。
指導員の方々や所管からも少し課題と考えていることについて聞き取りをしました。

千葉市は今回の一斉休校にあたり、市教育委員会とこども未来局が緊密に連携を取っており、千葉市が混乱せずに今回の事態をうまく受け止められている要因です。
今後もセクショナリズムに陥らず、市全体で最適な対応をするべく、トップとして指揮・調整にあたります。


写真では私はマスクをしていますが、マスクに感染予防の効果は殆どなく、症状の出ていない私は本来はマスクを着用する必要はありません。子ども達は至近距離まで近づく可能性もあり、私から飛沫が飛ばないよう、また予防効果が無いことをなかなかご理解頂けない方々から「子どもがいるのにマスクをしないなんて!」とクレームを受け、それに対応する労力を割きたくないのでマスクをしています。
こういう形でマスクを浪費して本当に必要な医療現場や介護現場等にマスクが行き渡らない現状を歯がゆく思っていますが、私は平時から個人的にマスクを一定量備蓄をしているので、それを使用しています。