[2020年3月15日] 総理の記者会見について
総理の記者会見、私的には良かったです。多くの国民にとっては不十分と感じる会見だったかもしれませんが、「総理や官邸があるべきラインに戻りつつあることが確認できた会見」でした。
前回の会見の際に述べたように、私は前回の会見は、「全国一斉休校を要請するなら当然整理・準備しておくべきことができていないことが確認できた会見」と感じ、非常に不安を感じました。
実際に、休業補償・学童保育の扱いなどは批判を受ける度に修正・追加するなど迷走し、記者会見での不安が現実のものとなりました。
この2週間、ドタバタの中で整理されてきた政策は粗いところはあれど、ある程度の範囲に収れんされてきていると感じます。
そのまとめを今回会見で総理の口から整理されてメッセージとして出されたことは評価すべきと思います。
前回がこのレベルのメッセージや対応であるべきでしたが、過去のことは言っても仕方がありません。遅れを取り戻しつつあることをまずは前向きに考えたいです。
次回以降の会見に関しては、感染症対策の政府責任者(医療関係者が望ましい)も同席し、専門的な部分は彼らから説明・補足してもらう方が良いとも感じました。
私も記者会見の際は基本的な方針や考え方を私が説明し、かなり込み入った質問等に対しては公衆衛生の責任者を指名して答えるようにしています。
トランプ大統領のような威勢の良い経済対策が無かったことを不満に思う方もいるかと思いますが、今回の会見は特措法改正を受けてすぐに非常事態宣言が出るわけではないことを伝えることと、前回記者会見が批判されたのでもう一度やり直す、この2点が目的ですから、仕方がないかと思います。
経済対策については今後与党との調整を経て発信されていくかと思いますので、むしろ一斉休校時のように政府内や与党内で調整されていないものを総理が会見で突然打ち出してしまうようなことが無かったことを安堵しました。
大事なことは短期的な株価対策ではなく、国民の生活を支えることと、中長期的にも経済を底支えできるような戦略的な経済対策だと思いますので、政府の方針を見守りながら、自治体としてできることを一つひとつ重ねていきます。
(追記)
私と妻が記者会見を見て話し合っているのを見て、子どもたち、特に小2の娘が非常に関心を持ったようで、色々な質問をもらいました。
「総理は男の人しかなれないの?」と聞かれたので、「そんなことはないよ。日本はまだいないけど、いつか女性の総理は出るんじゃない」と言ったら、「むふ、私がなる!学校では女子の方がリーダー多いよ」と。
実際、生徒会長の女性比率はかなり高まっています。以前にも増して学校・大学での女性のリーダー経験値が増えていますので、将来は男性活躍推進をしないといけなくなる時代が来るのではとおぼろげに想像しています。
「総理はどうやって選ばれるの?」
→それぞれの街でみんなが選んだ国会議員という人たち、ここで言えば田嶋さんや門山さんだね(ポスターで知ってる)。その人たちが総理を選ぶんだよ
「天皇と総理はどっちがリーダーなの?」
→天皇は簡単に言うと国王みたいなものでシンボルだよ。アイドルみたいなものかな(違いますが小2にイメージを持たせるため)。総理を中心に国のことは決めているよ。
「総理は生まれながら?」
→違うよ。さっき言ったみたいにみんなで決める。国のリーダーを決められるのが日本の良さだとパパは思っているよ。
「記者会見で総理の前に座っていた人達は誰なの?」
→あれは新聞記者とかだよ。僕たちの代わりに色々なことを聞くために出席している。パパの記者会見の時にもいるよ。
次々と娘から質問が出て、図らずも良い社会の勉強になったようです。