台風15号への対応:初動(9/11)
9月11日
東京電力の千葉総支社長がお越しになり、12日中に千葉市内は復旧するとの見通しが伝えられましたが、私からは若葉区・緑区はそんなに簡単ではないのではないかと申し上げました。市幹部でも東京電力の発表を前提にする動きがありましたが、楽観的な見通しを持たずに対応にあたるよう指示しています。
この時に、私からは「作業員の方がどのように休んでいるのか」と聞いたところ、発電所や事業所に雑魚寝や車中泊をしていると聞き、市所有の宿泊施設等で作業員の休憩場所を提供できないか検討するよう指示しました。
4:59現在、市内停電軒数は、
・若葉区:17,100
・緑区:15,500
・中央区:10,900
・花見川区:4,300
・稲毛区:300昨夜から復旧が進んでおり、工事関係者に感謝します。昨日より千葉市役所に東電社員に常駐頂いており、復旧状況を確認しながら、長く停電が続く地域への支援に取り組みます。
— 熊谷俊人(千葉市長) (@kumagai_chiba) September 10, 2019
市内の給水情報をまとめたページを市Webにアップしました。https://t.co/MVVmqVboQZ
ネットが使えない方々のために防災無線・広報車、自治会等、様々な手段も活用して伝達していますが、範囲が広すぎるため全員個々に伝達は困難です。
お困りの市内知人がいらっしゃれば伝達にご協力下さい。— 熊谷俊人(千葉市長) (@kumagai_chiba) September 10, 2019
この頃から携帯基地局等の通信インフラの非常電源が切れ、市内各地で通信の途絶が進み、市民はSOSが出せず、行政は停電地区の実態把握や支援情報の伝達が困難になってきましたので、広報車や自治会など様々な手段を活用しています。
生浜、松ヶ丘、仁戸名でイオン株式会社のご協力を頂き、移動販売を行います。若葉区で孤立している地域にも午後向かう予定で、調整が済み次第、周知します。 https://t.co/9RmUJLlwnz
— 熊谷俊人(千葉市長) (@kumagai_chiba) September 11, 2019
今後、復旧が進むにつれ通電火災等の発生を懸念しています。千葉市消防局アカウントが案内している対策をご覧ください。 https://t.co/5C6eBdoc5M
— 熊谷俊人(千葉市長) (@kumagai_chiba) September 11, 2019
停電復旧後の通電火災について消防局等が早い時期からこのように注意喚起をしましたが、後日、市内で通電火災と思われる火災が発生しています。
ペットの避難(冷房付き)、市公共施設の温浴施設の開放について現在最終調整中です。詳細が決まり次第、市ホームページや広報広聴課アカウント(@Chiba_city_PR)で周知いたします。
— 熊谷俊人(千葉市長) (@kumagai_chiba) September 11, 2019
停電3日目で、停電によりガスは無事でもお風呂に入れない市民のことを考慮し、市施設のお風呂・シャワーを無料開放する指示をしたほか、SNS等で市民の要望が多かったペットと避難できる避難所開設を指示しました。この時の経験が生き、台風19号の際は各区に1ヶ所ペットと避難可能な避難所を開設しています。
先ほど周知していた温浴施設の開放についてです。停電地域に近い若葉いきいきプラザが停電の影響で設備不良が生じ、対応できず申し訳なく思います。 https://t.co/dDrPCRJzjq
— 熊谷俊人(千葉市長) (@kumagai_chiba) September 11, 2019
若葉いきいきプラザは修繕の後に無料開放し、多くの方にご利用頂きました。
稲毛海浜公園にある稲毛記念館をペット同行避難が可能な避難所として緊急的に設置しました。冷房がついていますので、連日の停電でぐったりしている愛犬・愛猫とともにご利用下さい。 https://t.co/we1JhmGccz
— 熊谷俊人(千葉市長) (@kumagai_chiba) September 11, 2019
イオン株式会社の協力を得て市内停電地域を巡回している移動販売車が15時より大宮台自治会館、16時より高根グリーンタウン自治会館にて食料・日用品等の販売を行います。当該地域には自治会等を通じても周知をしています。https://t.co/Bog4leFkZD
— 熊谷俊人(千葉市長) (@kumagai_chiba) September 11, 2019
各避難所を回る途中で若葉区役所に行き、区長から直接現場の課題の聞き取りとその場での指示。
ちょうど川崎市の福田市長に依頼していた給水車が到着したところでした。市の給水車とともに停電で井戸が使えない地区で給水を行って頂きます。川崎市、ありがとうございます! pic.twitter.com/UesIs1G9Dx— 熊谷俊人(千葉市長) (@kumagai_chiba) September 11, 2019
停電の長期化を受け、給水活動をさらに拡大するため、親交がある川崎市の福田市長に直接電話し、給水車の派遣を要請。既に要請があれば派遣できる体制を整えて頂いていたこともあり、午後には千葉市に到着し、その日のうちに給水活動を開始頂きました。他にも、さいたま市の清水市長、つくば市の五十嵐市長にブルーシートの支援を要請する等、首長同志の交流によりスピーディな支援を頂いています。
大宮公民館に立ち寄り。ここは高齢者も多く、戸数も大いにも関わらず停電が続いている地域です。
避難所となる公民館自体も停電となっており、電源車に加えて、涼むためのバスも投入し、これから自治会館でイオンの移動販売車も向かいます。この地域は自らの青パト車で広報もして頂いている状況です。— 熊谷俊人(千葉市長) (@kumagai_chiba) September 11, 2019
避難所指定の公民館を回り、避難されている方からお話を伺いました。
イオンにご協力頂いている移動販売車は多くの方に利用され、明日も物資が不足している地域を巡回する予定です(場所・時間は別途周知)。
また、無料開放した温浴施設に車が無い方でも行けるよう、市でバスを用意して運んでいます。 pic.twitter.com/tqAUA77z1O— 熊谷俊人(千葉市長) (@kumagai_chiba) September 11, 2019
特殊災害への各種指示がひと段落したため、区役所・避難所・被害現場などを視察し、現場の実情をさらに詳しく把握しました。首長の被災地に入るタイミングは様々な議論がありますが、
① 災害指揮に一定の整理をつけること
② 視察先に稼働を強いる視察はしないこと
③ ただ見に行くのではなく事前の情報をもとに対策を立て、それが現場に即しているかの確認やさらに詳しい情報を取得するため視察すること
が重要と私は考えます。何も対策を持たず手ぶらで「見に行くことが目的」の視察は無意味です。
停電・断水などで入浴が困難となっている方に市内の銭湯を無料開放します。対象施設、利用にあたっての注意事項等はこちらをご覧ください。 https://t.co/d8mDRGJW8Q
— 熊谷俊人(千葉市長) (@kumagai_chiba) September 11, 2019