台風15号への対応:初動(9/10)
9月10日
大規模な停電継続を受けて「未だかつてない特殊災害」との認識に立ち、各部署に最も多くの指示を出した1日でした。前日に土砂災害警戒情報の解除を受けて災害対策本部⇒災害警戒本部に移行したため、後に一部報道機関から「災害対策本部を解散した」と誤った批判報道をされましたが、24時間体制で必要な人員を配置し、マニュアルにない特別な対応を一つひとつ打っています。また、危機管理部門・区対策本部の人員不足に対応するため、全庁から人員をねん出することを指示しました。
おはようございます。停電については復旧が進んでいるものの、依然として市内各所で発生しており、ご不安・不快な中で夜を明かした方も少なくないかと思います。お見舞い申し上げるとともに、市として支援に努めていきます。
なお、避難所として開設している公民館ではwifiが利用可能です。— 熊谷俊人(千葉市長) (@kumagai_chiba) September 9, 2019
台風被害により発生した災害ごみの出し方について市Webに掲載しました。ご確認下さい。https://t.co/bfvKsH8X7v
— 熊谷俊人(千葉市長) (@kumagai_chiba) September 10, 2019
事前に締結しておいた災害時の応援協定に基づきJFE・NTTから電源車の提供を受け、優先度の高い福祉施設等に順次供給しています。感謝します。
障害者施設や高齢者施設の中には停電によって生命維持が困難となるケースがあり、市が所有する非常発電も当該施設や市民に重点的に提供しているところです。— 熊谷俊人(千葉市長) (@kumagai_chiba) September 10, 2019
2018年の北海道の大規模停電を受け、災害時の非常電源を確保するため、JFEスチール・NTTと協定を締結し、EV車等の提供を受けられる枠組みを構築していました。さらに全国から電源車をかき集めるため、私からNTT社長室に電話し、できる限り電源車を回してもらうことを要請したほか、千葉市選出の小林鷹之代議士にも、国主導で全国の電源車・携帯基地局車を集めてもらうよう依頼しました。
市内で徐々に停電が復旧しています。東電のサイトでは千葉市は本日復旧が0と記載されていますが、東京電力及び応援電力会社によって鋭意復旧作業は進められています。
公民館等を避難所として開けているほか、市水道局で応急給水を行うなど、停電地域を中心に今後も支援に取り組みます。— 熊谷俊人(千葉市長) (@kumagai_chiba) September 10, 2019
給水に関しては、県水道・市水道ともに浄水場は通電もしくは自家発電により給水そのものは行えていましたが、若葉区・緑区など井戸水で生活している地域は停電によりポンプが作動せず事実上の断水になり、集合住宅も同様の状況。千葉市の殆どを給水している県企業局に給水車の派遣依頼を出すも断られたため、各公民館などで給水活動を行ったほか、市水道局が所有する給水車と、荷台にタンクを積んだ車両を出して、優先順位の高い福祉施設に給水活動を行いました。
また、停電地域ではスーパーやコンビニが営業を停止する等、車を所有しない市民が物資不足で困っているとの情報が入り、イオンに依頼して移動販売車を物資不足の地域を巡回する指示をしました。
他にも9~11日が大変暑い日だったにも関わらず、停電によりエアコンが動かず、避難所に設定した市施設も停電という状況が続いたため、なんとかして停電地域に涼をとれる環境を作るため、市が所有するバスと借り上げた観光バスを停電地区に派遣して、移動避難所として稼働させました。
事前に締結していたNTTとの災害協定に基づき提供された電源車は川戸町にある児童養護施設「響の杜学園」に到着。小さい子供も多く、暑さで疲弊しているところに扇風機、冷蔵庫、テレビ、炊飯器などが使えるようになりました。
児童虐待など困難な状況を乗り越えている子ども達の支えになればと思います pic.twitter.com/5Dl0noNeVG— 熊谷俊人(千葉市長) (@kumagai_chiba) September 10, 2019